歯を失ってしまったらlost
歯のない方の治療法について
歯が抜けてしまうと、「うまく話せない」「食べ物を噛むのが大変」などいろいろ悪影響が生じます。
自分の歯の健康をしっかり維持していくことが一番ですが、もし歯が抜けてしまったら、その失った部分のケアをきちんとしていくことも大切です。
歯が抜けたまま放置してしまうと、その隣の歯が傾いてきて、反対の歯(噛み合う歯)が伸びてくることになり、数年後には歯並び全体に悪影響を及ぼすことになります。
歯を失ってしまった場合、当院では、①ブリッジ、②入れ歯、③インプラントの3つの方法で治療を行っています。
それぞれによい点と留意点がありますので、ご自身に合った治療方法を選びましょう。
ブリッジ
メリット
- 被せる人工歯(補綴物)を選べば審美的にもよい
- 自然の歯と比べても食感や味覚はほとんど差がない
- 比較的短期間で治療ができる
デメリット
- ブリッジを固定するために、周囲の歯を削らなければならない
- 支えになる歯に負担がかかる
- 抜けた歯の部分の顎骨が、次第にやせてしまうことがある
- 食べ物カスが詰まりやすく、口の中が不衛生になりやすい
- 噛む力は天然歯(自分の歯)に比べると70%程度
治療費用
保険適用あり。使用材料によって適用外のものもある。
入れ歯
メリット
- 一般的な治療のため、比較的簡単に治療が受けられる
- 取り外しができるため、自分では歯磨きが困難な方には衛生的
- さまざまな種類の入れ歯から選択できる
- 他の歯をあまり削らない
- 短期間で治療ができる
デメリット
- 形状が合わないと口の中で動きやすく、痛みをともなうことがある
- バネがかかる歯は負担が大きい
- 入れ歯に接する歯は、虫歯になりやすい
- 抜けた歯の部分の顎骨が、次第にやせてしまうことがある
- 食べ物カスが詰まりやすく、口の中が不衛生になりやすい
- 固いものやお餅など、噛むときに苦労する
- 発音しにくい場合がある
- 取り外して手入れをする必要がある
- 総入れ歯に近くなるほど味覚が落ち、噛む力も弱く食感が鈍くなる
- 噛む力は天然歯(自分の歯)に比べると30~50%程度
治療費用
保険適用あり。
使用材料によって適用外のものもある。
インプラント
メリット
- 自分の歯のような感覚で噛むことができる
- 噛む力、味覚が低下しない
- 入れ歯やブリッジと違い、周囲の健全な歯を削ることがない
- インプラントの固定で顎骨がやせるのを防止できる
デメリット
- 抜歯と同程度の手術を要する
- 体質や持病(重い糖尿病など)によっては治療できないことがある
- 顎骨の状態によっては、そのままではインプラントが出来ないケースがある
- 治療期間が長くなる
- 必ず定期的なメンテナンスが必要(正しい清掃習慣と定期検診を続ければ、長く維持することができる)
治療費用
保険適用外。